つけ回しに続いて、もう1つボーイにとって大きな仕事があります。
それは“延長交渉”です。これを読んでおられる皆さんは既に延長交渉の経験をお持ちでしょうが、どうですか?上手くいっているでしょうか。
延長交渉は営業力が試されるような交渉事ではありますが、なかなかスムーズに延長交渉がはかどらないといった事もよく聞きます。もちろん、お客さん自身は“楽しければ延長したいと思う”のが当然です。
なので、もし延長交渉自体が全くうまくいかなかったとしても、1回1回ボーイが肩を落としてへこむようなことではありません。
しかし、ボーイの手腕の見せ所でもあるのも確かなのです。
そこで、今回は比較的難易度が高い延長の確率を、ボーイの1さじでもっと大きくするための、延長交渉テクニックについてご紹介してみたいと思います。
終了時間間際に延長交渉を行う
皆さんはどのような感じで延長交渉を行っていますか?
人、あるいはお店によっても色々なのでしょうが、延長してもらえる可能性を最大限に高めようと思えば、延長交渉を行うタイミングを図ることが大切です。
中でも、もっとも有効と思われるタイミングが終了時間の間際です。
お客さんは席で女の子と楽しく話して満足している時間、その時間が終わる直前に延長交渉が入ってしまうと「話のオチをつけるタイミングをお客さんが見誤る」ので、帰るタイミングが難しくなるわけですね。
あまりにもギリギリ過ぎてもいけないのでしょうが、絶妙なタイミングで延長交渉を仕掛けることによって、「じゃあもう少しだけ延長しようかな」という一言を引き出すことが可能になります。
非常に簡単な仕掛け方ですので、ぜひ活用されてみてはいかがでしょうか。
終了間際のお客さんに人気キャストをつける
1セットの時間を計算して、終了間際のお客さんに人気のキャストをつけるというのも非常に有効なテクニックの1つです。
最初の段階で人気のキャストをつける、というボーイもいるのでしょうが、実際にはそれほど有効な方法とは言えません。
相手の好みに合わせてキャストを付けるというのも最低限押さえてほしいポイントではありますが、そこで組み合わせてほしいのが「在籍しているキャストの中で、鉄板の人気キャストをつける」という方法なのです。
お客さんにはようやく彼女が空いたんです、という素振りさえしてしまえば、間際に人気のキャストをつけたとはなかなか勘ぐられないものです。
もちろん、同じ方に毎回やっていてはいけませんが、とても有効な方法と言えます。
人気キャストが時間ぎりぎりに席についてくれたとなれば、お客さんも延長せざるを得ないでしょう。
この方法で、実際に延長の確率を高めているボーイも多いテクニックなので、ぜひ試してみてください。
交渉がしつこいのはNG!お客さんの都合を優先
くれぐれも、延長交渉で粘るのはダメです。
あくまでもお客さんの都合を最優先にしながら、スマートに交渉を行ってください。
引き止めるような雰囲気を気取られてしまうと、お店の印象そのものが悪くなってしまうので、再来店に繋がりにくくなってしまいます。
もしどうしても延長してほしいという気持ちがあったとしても、あくまでもお客さんの都合をファーストに考えるのは、ボーイとしての鉄則だと思って下さい。