ボーイにとって花形とも言えるポジションであり、同時にかなり大きな仕事でもあるのが付け回しです。
ボーイの仕事についている男性としては、ぜひ1度は付け回しのできるポジションへと憧れられるものですが、実際にはお店の売上げを大きく左右するポジションであるため、滅多なことでは新人ボーイ等に任されることはありません。
お店の内容、キャストのことをある程度熟知していて、初めてこの業務に携われると思った方が良いでしょう。
後述の内容で、どうしてそうなのかはすぐ分かっていただけると思いますが、いずれにしても「責任があり、やりがいがある」ことに違いはありません。
付け回しはお店の売り上げを左右するため、ボーイが出世を狙うには避けては通れないものです。
また、キャストから信頼を得られるかどうかも、この付け回しによる采配やその後のフォローなどにかかっていると言っても過言ではありません。
というわけで、一見難しいように感じる付け回し業務ですが、今回は付け回しの際に押さえてほしいポイントについて、ご紹介してみたいと思います。
つけ回しのポイント①初対面のお客さんの好みをボーイが瞬時に判断
つけ回しのポイント、まず押さえてほしいのは「初対面のお客さんの好みを、ボーイが瞬時に判断する」ということです。
何故瞬時に判断しなければいけないのか、その理由は簡単で1セットの時間が限られているため、悩んでいる時間などは全くないからです。
初めて来店されたお客さんの好みはボーイが自分の力量で予想していかなければいけません。
ファーストインパクトで相手の好みを予想し、好みに合ったキャストをつける。
実際にキャストをつけてみて、お客さんの反応はどうか、キャストの反応はどうか、細かな部分をつけたあともチェックしていかなければなりませんし、1度付けたら終わりということではありませんから、その間にもボーイはファーストチョイスが正解だったかどうかを見極めつつ、次のキャストを選定しなければいけません。
いずれにせよ、言えることは「初対面で相手の好みを見抜き、適切なキャストを判断する」ことが大切です。
年配にはこの子が良いとか、若くてイケイケだからこの子で行こうとか、お店に在籍しているキャストの特徴などを掴んでいなければできない仕事だと言う事が、これでお分かり頂けると思います。
つけ回しのポイント②お客さんの表情をチェックする
つけ回しで意識してほしいのは、実際にキャストを席に付けた後、お客さんやキャストの表情を確認することです。
表情からは、お客さんが満足して楽しんでいるのか、イマイチだと感じているのか、それらを読み取ることが出来ます。
つけた後は十分に観察し、相手の好みを把握するための状況分析をできるだけ早く、正確に行うことが求められます。
もし次のキャストをつけるとしても、お客さんにドリンクを入れてもらっている場合には、失礼にならないよう、ドリンクがなくなってから次の子をつけ回しするように心がけて下さいね。
つけ回しのポイント③キャストの特徴を把握する
キャストの特徴を細部まで把握しておくことは、つけ回しにおけるキモの部分と言えます。
キャスト辞退の性格、特徴、好み、トークの方向性や雰囲気作りの傾向など、これらは全て頭の中に最低でも入れておくことが大切です。
実際、新規フリーのお客さんにキャストをつけようにも、キャストの特徴を把握していなければ誰をつけたら良いか判断する材料がない、ということになります。
また、くれぐれも気をつけてほしいのが「使いやすいからといって、同じキャストばかりファーストでつけない」ことです。
キャストからバッシングを受ける可能性大なので、絶対に止めておきましょう。
つけ回しのポイント④時間の管理をしっかり行う
お客さんの時間管理、席に女の子をつけてからどの程度の時間が経っているのか等、時間の管理は極めてシビアに行う必要があります。
分単位で忘れないように状況を把握し、1セット内で何人つけるのか、誰を付けるのか等、時間を管理しながら考えなければいけません。
やりがいはありますが、同時に複数のことを管理する必要があるので、慣れるまでは無理をしないように考えたいところです。